相続した土地の名義変更(相続登記)は、司法書士に依頼するのが一般的です。
ですが今回は、費用を抑えるために自分で相続登記を行いました。
申請はすべて 法務局へ郵送 で行っています。
自分で登記できるか?できないか?
結論を先に書くと、
👉 相続登記は「できなくはない」。ただし、まぁまぁ大変でした。
相続登記を自分でやろうと思った理由
司法書士に依頼することも考えましたが、
- できるだけ費用を抑えたかった
- 時間はかかっても、自分で理解しながら進めたかった
この2つの理由から、今回は自分で相続登記を行うことにしました。
相続登記の調べ方
公式情報を確認して、わからなければAIを使う
相続登記について調べる際、
最初に確認したのは法務局の公式サイトです。
法務局のHPには、
- 相続登記の流れ
- 必要書類一覧
- 登記申請書・相続関係説明図のテンプレート
がとても詳しく載っており、
書類はすべて公式テンプレートを使って作成しました。
それでも、
- 「この場合はどうなる?」
- 「自分のケースだとどれが正解?」
と迷う場面は必ず出てきます。
そこで補助的に AIも活用 しました。
ただ、AIは便利な一方で、
- もっともらしく間違ったことを言う
- 前に聞いたAIと、別のAIで答えが違う
ということが何度もありました。
そのため、
- 別のAIでもう一度聞く
- 「それはどこのHPに載っているか」を必ず確認
- 最終的には法務局・市区町村の公式サイトで裏取り
この流れを徹底しました。
判断基準はあくまで公式情報。
AIは「考えるヒントをくれる存在」として使うのがちょうどよかったです。
相続登記で一番時間がかかったこと
被相続人の戸籍集め
手続きの中で特に大変だったのは、
被相続人(亡くなった人)の出生から死亡までの戸籍をそろえることでした。
改製原戸籍や除籍謄本をさかのぼる必要があり、
思っていた以上に通数が多くなりました。
父の戸籍も多く、
結果的に 原本還付で戻ってくる書類の量もかなり多く なりました。
兄弟がいる相続は、書類より「調整」が大変
(ここで心が折れた)
相続人が兄弟の場合、
大変だったのは書類作成よりも 人との調整 でした。
- 実印をなくしていた
- 平日は仕事で役所に行けない
- コンビニ交付でも戸籍謄本は平日17時まで(市町村による)
中でも一番つらかったのは、
兄弟から「実印がない」と言われたときです。
正直、
その一言で心が折れました。
ここまで準備を進めてきて、
「え、そこから…?」
「抹消して、登録して…?」「仕事休めないのに…?」
と、一気に気力がなくなったのを今でも覚えています。
文句を言おうとも思いましたが、
ここで兄弟げんかをしたら、きっと父は悲しむだろうと思い、
グッとこらえて淡々と手続きを進めることにしました。
相続登記は、
自分ひとりが頑張っても進まない場面が必ずあります。
特に兄弟がいる場合は、
手続きそのものより、人との足並みをそろえることが最大の壁 だと感じました。
書類のやり取りはすべて郵送で行いましたが、
直接会わなくて済む反面、どうしても時間はかかります。
相続登記で用意した書類一覧
自分で作成した書類
- 登記申請書(相続)
- 相続関係説明図
- 遺産分割協議書
- 原本還付請求書
- 返信用封筒(切手同封)
- 登録免許税分の収入印紙(該当する場合)
※私の場合は田舎の小さい土地のため 金0円(租税特別措置法第84条の2の3)
役所・法務局などで取得した書類
- 被相続人の出生から死亡までの戸籍一式
- 相続人全員の戸籍謄本
- 相続人全員の印鑑証明書
- 固定資産評価証明書
- 被相続人の住民票除票(または戸籍附票)
- その不動産を相続する人の住民票
相続登記は郵送で申請でのミス
切手不足で法務局から電話が来た話
書類をそろえて法務局へ郵送した後1週間くらいしてから、法務局から電話がかかってきました。
内容は、
「返信用封筒の切手が足りません」 というもの。
1,000円分も切手を入れていたので、
正直、足りないとは思っておらず驚きました。
おそらく、
- 原本還付を希望した書類が多かった
- 父の戸籍が多く、返却書類の量が想定以上だった
このあたりが原因だと思います。
原本還付が多い場合は、切手はかなり多めに用意する。
これは実体験として強く感じました。
実際にやってみた感想としては…
相続登記は 郵送でも可能 で、
書類の内容自体も、時間をかければ理解できるものでした。
ただし――
相続登記は「できなくはない」。
ただし、準備と調整にかなりの時間と労力がかかる手続きでした。
書類そのものは理解できても、
人が絡むことで一気に難易度が上がる。
それが、実際に相続登記を自分でやってみて感じた一番の本音です。
この記事が、少しでも参考になればうれしいです。
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